「復員殺人事件」の感想
復員殺人事件
ふくいんさつじんじけん
初出:「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)

坂口安吾

分量:約244
書き出し:登場人物倉田由之倉田家の当主。もと武道教師。今、漁場土建ボス。同公一由之の長子。昭和十七年轢死。同由子公一の妻。同仁一公一の子。昭和十七年公一と共に轢死。同安彦由之の次男。現代版丹下左膳となって復員。同定夫由之の三男。バンタム級新人王。同美津子由之の次女。定夫に電話をかけた女(後に名前も現れます)滝沢三次郎由之の秘書。倉田家に同居。同起久子由之の長女。三次郎と結婚。三歳の幼児あり。杉本重吉下男。中...
更新日: 2018/01/29
5a0cb9575e26さんの感想

あまりに突然の終了に唖然とした。いたずらにばらまかれた疑惑の数々は読者を翻弄させるだけでなく、全てを点と線で繋げていくはずだったのだろうと思いたい。ちらかすだけちらかして逃げる、ゴミ集積所のカラスを連想した。

更新日: 2016/07/29
a1bfc4c29d0dさんの感想

今とはずい分違う世の中だったんだなと感心しながらも、つい読み進んでしまった。話そのものより、作者が読者と絡みながらの構成となっているところに面白みを覚えた。