「我が人生観」の感想
我が人生観
わがじんせいかん

02 (二)俗悪の発見

02 (に) ぞくあくのはっけん初出:「新潮 第四七巻第七号」1950(昭和25)年7月1日

坂口安吾

分量:約15
書き出し:新聞小説は新聞以外では私の小説を読むはずのない人が読者の大部分であるから、神経がつかれて書きたくない。しかし、アベコベに、同じ理由で、書いてみたいという劇しい意慾もうごくのである。私は前に東京新聞に「花妖」を連載して失敗した。読者にウケがわるいと営業の方から文句がでて、途中でやめてくれと云ってきた。これを朝日新聞のSという前学芸部長の話によると、坂口はなんとかまとめたがったのだが、あんまりウケがわ...
更新日: 2021/03/12
19双之川喜41さんの感想

 安吾が 東京新聞に 「花妖」という小説を連載していて 不評なので 中止となったのを 聞き及んだ 読売新聞の部長が 我社ならトコトンやらせると いったそうで 昔は 読売にも骨のある人がいたようだ。 文春新社が 熱海で遠足をしたとき 熱海芸者が「文藝ハルアキ」と勘違いしていた話には吹き出した。