02 (二)俗悪の発見
坂口安吾
安吾が 東京新聞に 「花妖」という小説を連載していて 不評なので 中止となったのを 聞き及んだ 読売新聞の部長が 我社ならトコトンやらせると いったそうで 昔は 読売にも骨のある人がいたようだ。 文春新社が 熱海で遠足をしたとき 熱海芸者が「文藝ハルアキ」と勘違いしていた話には吹き出した。