「駆落」の感想
駆落
かけおち
初出:「女子文壇 八ノ一」1912(明治45)年1月1日

リルケライネル・マリア

分量:約12
書き出し:寺院は全く空虚である。贄卓《にへづくゑ》の上の色硝子《いろガラス》の窓から差し入る夕日が、昔の画家が童貞女の御告《おつげ》の画にかくやうに、幅広く素直に中堂に落ちて、階段に敷いてある、色の褪めた絨緞を彩つてゐる。それからバロツク式の木の柱の立つてゐる、レクトリウムを通つて、その奥の方に行くと、段々暗くなつて、そこには煤《すゝ》けた聖者の像の前に点《とも》してある、小さい常燈明が、さも意味ありげに瞬...
更新日: 2025/05/23
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  リルケは 高名な 詩人であり 本作品は 散文 したての 韻文と みたてても 間違い なさそうである。ひとくちで いえば 駆け落ち 未遂の 顛末記 なのだけど 一文 一文が うつくしく 高みに たっしている。詩情 あふれる 展開で めざす べき 境地を しめしている。熟読玩味 すべきと 確信した。

更新日: 2017/06/04
c919668fc12dさんの感想

「アンナ奴」って…。オゥオゥ 鴎外先生に1000いいね(≧∇≦)b

更新日: 2016/01/20
3e9c4b240bacさんの感想

愛する女と駆け落ちをしようと思っていたけれど、いざ女が乗り気になると急に嫌に臆病になって、停車場まできたは良いが女を見るや否や町へ逃げ帰ってしまう少年フリッツ君であった。