02 その一 舞踏会殺人事件
02 そのいち ぶとうかいさつじんじけん初出:「小説新潮 第四巻第一一号」1950(昭和25)年10月1日坂口安吾
ここから始まる 安吾捕物。 茶々や 冗談が散りばめてあって 他愛なく 楽しいと感じた。
見事なミスリード。 舞踏会、衆人監視型の密室、入れ替わりなど、おおよそミステリの王道的展開。 しかし、警察が間抜けすぎるのは如何なものか、とは思う。
昔、「快刀乱麻」というドラマになっていた。池部良の勝海舟と若林豪の新十朗を覚えている。面白かったような気がする。 小説はひょっとしたら「ミス.マープル」のトリックを借りているのかも。時代的に安吾のオリジナルの可能性もある。犯人がまる解りなのは愛敬。 けっこう面白い。
かなり前に大幅に設定を変えてアニメ化されてたなぁ。 構成も変わってて面白い