「明治開化 安吾捕物」の感想
明治開化 安吾捕物
めいじかいか あんごとりもの

21 その二十 トンビ男

21 そのにじゅう トンビおとこ初出:「小説新潮 第六巻第一〇号」1952(昭和27)年8月1日

坂口安吾

分量:約72
書き出し:楠巡査はその日非番であった。浅草奥山の見世物でもひやかしてみようかと思ったが、それもなんとなく心が進まない。言問《こととい》から渡しに乗って向島へ渡り、ドテをぶらぶら歩いていると、杭にひっかかっている物がある。一応通りすぎたが、なんとなく気にかかって、半町ほど歩いてから戻ってきてそれを拾い上げた。油紙で包んで白糸で結ばれている。白糸はかなり太くて丈夫な糸だが、タコをあげる糸らしい。相当大ダコに用い...
更新日: 2020/12/10
19双之川喜41さんの感想

 これで おしまい。安吾捕物シリーズ。 (トンビ)は 江戸火消しの 鳶職(とびしょく)の いわば 制服みたいなもので 本作品では 重要な小道具として でてくるけど 極め手ではないと思った。