「桂馬の幻想」の感想
桂馬の幻想
けいまのげんそう
初出:「小説新潮 第八巻第一六号」1954(昭和29)年12月1日

坂口安吾

分量:約35
書き出し:木戸六段が中座したのは午後三時十一分であった。公式の対局だから記録係がタイムを記入している。津雲八段の指したあと、自分の手番になった瞬間に木戸は黙ってスッと立って部屋をでたのである。対局者の心理は案外共通しているらしく、パチリと自分でコマをおいて、失礼、と便所へ立つのはよく見かける風景であるが、相手がコマをおいた瞬間に黙ってプイと立って出て行くというのはあまり見かけないようだ。コマをおいた相手は小...
更新日: 2020/07/11
D@梟さんの感想

勝負師の直感、まさかの勝負手、凡人にはわからないな笑 今は対局中の散歩は禁止されてるよね 古きよき時代の対局風景でもある