登場人物は3人の姉妹と資産家の家族。シチュエーションは軽井沢の別荘と銀座の店。とコスパの良い作品にもかかわらず、メロドラマを追うように一気に読んでしまった。流石、菊池寛だ。 しっかし居るのよねぇ〜こういう女子。「まぁ」とか「あら」とか「いけませんわ」とか言いながら、しっかり銀座に店出させてね。社長も初めての不倫で舞い上がってるけど、2人が可愛いと言っていた子供達のことは考えないのかね〜。
超面白い。三姉妹のキャラが巧妙に且つ、新鮮に描かれていて、貞操問答と言う取っ付きにくい題名だったので、期待せずに読み始めたが、直ぐにはまってしまった。外国製の化粧品や服飾から、当時の女性文化もうかがえ、興味深かった。この作品は菊池自身、映像化を前提に創作したのであろうか。映画、昼ドラ化されているのがうなずける。それにしても、これは貞操不倫から不倫へ進む過程なのかな?