「剛才人と柔才人と」の感想
剛才人と柔才人と
ごうさいじんとじゅうさいじんと

芥川竜之介

分量:約1
書き出し:佐佐木君は剛才人、小島君は柔才人、兎に角どちらも才人です。僕はいつか佐佐木君と歩いていたら、佐佐木君が君に突き当った男へケンツクを食わせる勢を見、少からず驚嘆しました。実際その時の佐佐木君の勢は君と同姓の蒙古王の子孫かと思う位だったのです。小島君も江戸っ児ですから、啖呵を切ることはうまいようです。しかし小島君の喧嘩をする図などはどうも想像に浮びません。それから又どちらも勉強家です。佐佐木君は二三日...
更新日: 2025/05/14
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  才人には 柔と 剛が あるとは 知らなかった。佐々木は ピランデロの 芝居 サラアベルナールの メモアの 話し 小島は 和漢東西に 通じた 読書家で 才能は 小説よりも その お伽話に 看取できるという。大量の 読書量を 誇る 小説家は すでに 絶滅危惧種に 分類される のかもしれないと 感じた。小説家に とっても 読書量は 料理で いえば 仕込み みたいな もので あり 合わせの 素材で 作り上げると それなりの 結果しか 出ないかも しれないと 愚考した。