「森先生」の感想
森先生
もりせんせい

芥川竜之介

分量:約1
書き出し:或夏の夜、まだ文科大学の学生なりしが、友人山宮允君と、観潮楼へ参りし事あり。森先生は白きシャツに白き兵士の袴をつけられしと記憶す。膝の上に小さき令息をのせられつつ、仏蘭西の小説、支那の戯曲の話などせられたり。話の中、西廂記と琵琶記とを間違え居られし為、先生も時には間違わるる事あるを知り、反って親しみを増せし事あり。部屋は根津界隈を見晴らす二階、永井荷風氏の日和下駄に書かれたると同じ部屋にあらずやと...
更新日: 2019/11/03
19双之川喜41さんの感想

 先生は 西 湘 記と 琵琶記とを取り違えておられたので 観潮楼 では 親しみを 感じた。 夏目漱石の葬儀が  青山葬儀場で行われた時 芥川は 受付をしていて 先生の 名刺を 受け取ったとある。