「穴」の感想
あな
初出:「新青年」博文館、1938(昭和13)年9月号

蘭郁二郎

分量:約11
書き出し:毎日毎日、気がくさくさするような霖雨《ながあめ》が、灰色の空からまるで小糠《こぬか》のように降り罩《こ》めている梅雨時《つゆどき》の夜明けでした。丁度《ちょうど》宿直だった私は、寝呆《ねぼ》け眼《まなこ》で朝の一番電車を見送って、やれやれと思いながら、先輩であり同時に同僚である吉村君と、ぽつぽつ帰り支度にかかろうかと漸《ようや》く白みかけた薄墨《うすずみ》の中に胡粉《ごふん》を溶かしたような梅雨の...
更新日: 2020/11/07
19双之川喜41さんの感想

 夫の家庭内暴力で 痛めつけられた妻は  鉄道自殺をして土葬される。 夫も 後に なって 鉄道自殺を することになるけど  妻の 墓穴を掘ってみたら 棺が 無くなっていたと言う怪奇話である。 轢死(れきし)した軆を 片付ける 作業員の 描写が 強烈なので 心の準備がいるかもしれないと感じた。

更新日: 2018/12/13
2751df8f161dさんの感想

かなり気持ちのよくない内容です。描写がリアルで、きついです。ゾッとするはなしで、人間の業のようなものを思ってみるとこわいものですな!

更新日: 2018/03/17
d63b7f1111c8さんの感想

描写がリアルで怖かったです。

更新日: 2017/11/20
花筏さんの感想

呪いはともかく、ポンコツは現実でも日々あって、片付ける鉄道関係の方々は毎回辛い思いをするんだろうな… 轢死自殺は沢山の人に迷惑を掛けるのでやめましょうね…(一番最後は自殺じゃない?けど)

更新日: 2017/04/19
3e014bc27a30さんの感想

鉄道屋の語り手は度々ポンコツーー曰く轢死体とまみえる羽目になる。去年飛び込んだ仕事仲間の妻の話をしていたら、今日出たポンコツというのがまさしくその仕事仲間の男だという。同じ日付同じ場所で同じ死因、そして側にはズタズタになった青大将の屍体。 蛇が女性の象徴となるのは珍しくない。ところで蘭郁二郎は海野十三と並んで日本SFのパイオニアだと聞いたが、前に小耳に挟んだ人造美少女とそれを愛する創造主、美少女と心を通わせる語り手、みたいな話の題は何だったか。

更新日: 2016/10/30
ec5a23f7b8c7さんの感想

轢死は嫌だなあ

更新日: 2016/03/12
芦屋のまーちゃんさんの感想

恐怖体験。

更新日: 2015/05/19
9811e8383d6cさんの感想

電車に轢かれる死骸の様子ばかりに気持ちが行ってしまいました。それに関心のある人は楽しいと思いますが、やはり気持ちの良いものではないです。