「自殺」の感想
自殺
じさつ
初出:「秋田魁新報夕刊」1935(昭和10)年1月23~26日

蘭郁二郎

分量:約14
書き出し:一それは何処《どこ》であったか、ひどく荒涼とした景色であった。灰色に鬱々《うつうつ》とした雲は、覆《おお》いかぶさるように空を罩《こ》め、細い白茶《しらちゃ》けた路《みち》はひょろひょろと足元を抜けて、彼方《かなた》の骸骨《がいこつ》のような冬の森に消えあたりには、名も知らぬ雑草が、重なりあって折れ朽《くち》ていた。×中田《なかだ》は、なぜそんなところへ行ったのか、我ながらハッキリとした憶えはない...
更新日: 2018/01/14
芦屋のまーちゃんさんの感想

中田は自殺したのかナ? 教唆犯ではないか? 狂人は自殺幇助なのか? 心神喪失か耗弱かどうせ無罪であろう。 さて、中田は自殺したのか?

更新日: 2018/01/14
6d2800e770b0さんの感想

確かに死の瞬間のイメージ判りにくいですね。 錯乱して殺されると思いながらの自殺なのかと一瞬思いました。

更新日: 2015/05/25
9811e8383d6cさんの感想

理由の分からぬ気狂いに殺された挙句、失恋で自殺と書かれた日には目も当てられぬ悔しさを感じたであろう。しかしこのストーリーでは主人公の死の瞬間のイメージは湧いてこない。そのはかなさを、数行の記事がそれを表していた。