「鉄路」の感想
鉄路
てつろ
初出:「秋田魁新報夕刊」1934(昭和9)年1月13、14、16~18日

蘭郁二郎

分量:約24
書き出し:一下り一〇五列車は、黒く澱《よど》んだ夜の空気を引裂き、眠った風景を地軸から揺り動かして、驀進《ばくしん》して行った。『いやな晩じゃねェか……』(変ったことでも起らなければいいが)というのを口の中で噛潰《かみつぶ》した、機関手の源吉《げんきち》は、誰にいうともなく、あたりを見廻した。『うん……』助手の久吉《きゅうきち》も、懶気《ものうげ》に、さっきから、ひくひくと動く気圧計の、油じみた硝子管《がら...
更新日: 2024/04/01
8eb05d040692さんの感想

恐い話。偶然起きた人身事故、途中からそれを求めるようになる。 人は狂気に取り憑かれたらやはり最後は自滅する