「徳川氏時代の平民的理想」の感想
徳川氏時代の平民的理想
とくがわしじだいのへいみんてきりそう

北村透谷

分量:約33
書き出し:(第一)焉馬、三馬、源内、一九等の著書を読む時に、われは必らず彼等の中《うち》に潜める一種の平民的虚無思想の絃《いと》に触るゝ思あり。就中《なかんづく》一九の著書「膝栗毛《ひざくりげ》」に対してしかく感ずるなり。戯文戯墨の毒弊は世俗の衆盲を顛堕せしのみかは、作者自身等をも顛堕し去んぬ。然《しか》れども其罪は之を独り作者に帰すべきにあらず。当時の時代、豈《あに》作者の筆頭を借りて、其|陋醜《ろうしう...
更新日: 2017/07/04
b9ef941530ccさんの感想

北村透谷の徳川氏時代の平民的思想は、武士が優等人種で、平民はそのお陰で元禄に平民文化がおこった。仁侠は平民にまで浸透し、栄えた。北村透谷は明治時代の人間だけに、士農工商の身分制度の差別的観念が強く、差別意識が濃厚である。