「芸術上の心得」の感想
芸術上の心得
げいじゅつじょうのこころえ

倉田百三

分量:約3
書き出し:一、堅く堅く志を立てること。およそ一芸に秀で一能に達するには、何事によらず容易なことではできない。それこそ薪に臥し胆を嘗めるほどの苦心がいるものと覚悟せねばならない。昔から名人の域に達した人が、どれほど苦しんだかということは歴史に伝わっている。芸術は百芸の長である。故にその芸術を一生の仕事としようとする者は、初めに堅く志を立てて如何なる困難に出会っても撓《たわ》まず、その奥義を極めるまでは死すとも...
更新日: 2021/05/22
0d1e05cd0514さんの感想

一言で要約するならば「芸術家に必要な要素を列挙し、解説したもの」だ。 内容は少ないが、具体的に書かれている。

更新日: 2018/10/10
いちにいさんの感想

⬛️志堅く ⬛️健康第一 ⬛️勉強 ⬛️熟考 ⬛️観察(自然と人生を) ⬛️読書 ⬛️多読 芸術上の心得、だそうだ。 唯一、ケチをつけるのであれば、 多読、だ! ある者は、良書のみを何度も読むべし、と教訓を示す。 ある者は、多読せずして如何に良書がわかるものか!と反論する。 更にある者は、古典を読め!と戒める。古典こそが良書也。 倉田の文章も旧制高等学校生の愛読書であったし、今では立派な古典となりし。 異議を唱えべからざるなりか?