「遍路」の感想
遍路
へんろ
初出:「時事新報」1928(昭和3)年1月15日~17日

斎藤茂吉

分量:約8
書き出し:那智《なち》には勝浦《かつうら》から馬車に乗つて行つた。昇り口のところに著いたときに豪雨が降つて来たので、そこでしばらく休み、すつかり雨装束《あましやうぞく》に準備して滝の方へ上つて行つた。滝は華厳《けごん》よりも規模は小さいが、思つたよりも好かつた。石畳《いしだたみ》の道をのぼつて行くと僕は息切れがした。さてこれから船見《ふなみ》峠、大雲取《おほくもとり》を越えて小口《こぐち》の宿《しゆく》まで...
更新日: 2025/05/02
8eb05d040692さんの感想

遍路は今でも行なわれているが当時はほぼ歩き、かなりの苦行だと思った。やろうと思ってもその一歩を踏み出すのもなかなかの覚悟が必要なのかも。