大槻文彦
少し泣ける本は あるけど 不覚にも 泣きながら 読んだ。 超人的で 献身的な 辞書編纂の経緯を 語る。 愛嬢に続き 令夫人を亡くす。 その時 「ろ」の部 「露命」を 執筆中 だった。 酸鼻。
ある言語で、辞書を作る苦しさ、多少は知っている者です。お嬢様に続いて奧さまをなくされ、露命という単語が机上にあったくだり、涙、涙でした。全文を通じて、格調高く、美しい調べでした。