「ヴィタミン研究の回顧」の感想
ヴィタミン研究の回顧
ヴィタミンけんきゅうのかいこ
初出:「科學知識」科學知識普及會、1931(昭和6)年2月1日発行

鈴木梅太郎

分量:約23
書き出し:顧みれば、蛋白質、脂肪、炭水化合物、これにカルシウム、燐、鐵、沃度等の無機成分を加へた榮養素を以て動物は完全に發育するものと考へられてゐた時代は相當長かつた。しかも、この點に疑問を※むものは一人もなかつたのである。私は以上の四成分のみでは動物は生命を保ち得ないことを證明し、微量にして生命を支配する何物かの存在を提唱し、その神祕の成分の一つが米糠中に含有さるゝことを見出し、これを抽出分析して「オリザ...
更新日: 2020/12/01
19双之川喜41さんの感想

 オリザニン(ビタミンB)を 初めて 抽出-分析した学者。 はじめは 信用してもらえず 学者の仲間達からも きわもの扱いされたとか。 重い脚気の患者に 投薬したところ 数日で 快方に向かうなど 結果は出していた。 海外の研究が 進むに伴い 世界中で知られるようになった。 あの理研の 創設にも関与した。 新しいものに どう対処するべきか 私達に教えると感じた。

更新日: 2020/06/29
蟹江船さんの感想

ビタミンB1を世界に先駆けて発見し、認められるまでの苦労が伺える回顧録 英語で論文発表していれば、ノーベル賞の可能性もあったらしい 理系が冷遇される現代、根気よく研究を続けるための環境を整えるべきと考えさせられた