久米正雄
本作品は、大正時代のものようですが、いつの時代にも共通するような人間関係や仲間関係の悩みがあるようです。その人の立場によって、「良友」は「悪友」となり、また「悪友」は「良友」なるのかと思われる次第です。個人的には、作品中の「良友」「悪友」のどちらも「友」であり、主人公のことを思っていることが窺えました。「良友悪友」の両方があって、自己成長ができるのでありましょう。