「話の種」の感想
話の種
はなしのたね
初出:「東京朝日新聞」1907(明治40)年9月~1908(明治41)年10月(不定期88回連載)

寺田寅彦

分量:約83
書き出し:一給仕人は電気今春米国モンタナの工科大学で卒業生のために祝宴を開いた時、ボーイの代りに電気を使って御馳走した。一列に並べた食卓の真中に二条のレールを据え付け、この上を御馳走を満載した可愛らしい電車が徐々《そろそろ》と進行する。卓の両側に陣取った御客様の前に来るごとに、宜しく召上がれと停車する。この給仕車の進退を食卓の片隅でやっていた主人役は、その学校の教授某先生であったという話である。磁石に感ぜぬ...
更新日: 2020/11/23
19双之川喜41さんの感想

 科学的な エピソードを 採集してある。 配膳を 模型電車でやらせる話しは 回転寿司の走りのようで 面白いけど 十五番目の しじゅうX線を 浴びている人は 原因も 治療法も判らず 死んでいくとあるのは 当時の 医療水準が 伺われると感じた。