「木曽の旅人」の感想
木曽の旅人
きそのたびびと
初出:「文藝倶樂部」1897(明治30)年

岡本綺堂

分量:約29
書き出し:一T君は語る。そのころの軽井沢は寂《さび》れ切っていましたよ。それは明治二十四年の秋で、あの辺も衰微の絶頂であったらしい。なにしろ昔の中仙道の宿場《しゅくば》がすっかり寂れてしまって、土地にはなんにも産物はないし、ほとんどもう立ち行かないことになって、ほかの土地へ立退《たちの》く者もある。わたしも親父《おやじ》と一緒に横川で汽車を下りて、碓氷《うすい》峠の旧道をがた馬車にゆられながら登って下りて、...
更新日: 2024/02/16
8eb05d040692さんの感想

薄気味悪い話でした。山怪にありそうな話です。 岡本綺堂の怪談話って、じわりじわりと怖さがゆっくり来る。