「白髪鬼」の感想
白髪鬼
はくはつき
初出:「文藝倶樂部」1928(昭和3)年8月

岡本綺堂

分量:約48
書き出し:一S弁護士は語る。私はあまり怪談などというものに興味をもたない人間で、他人からそんな話を聴こうともせず、自分から好んで話そうともしないのですが、若いときにたった一度、こんな事件に出逢ったことがあって、その謎だけはまだ本当に解けないのです。今から十五年ほど前に、わたしは麹町の半蔵門に近いところに下宿生活をして、神田のある法律学校に通っていたことがあります。下宿屋といっても、素人家《しろうとや》に手入...
更新日: 2024/02/21
8eb05d040692さんの感想

読み終わってゾクッとする話

更新日: 2022/01/05
ハルチロさんの感想

本作品と同じく『白髪鬼』と題する作品は、内外にいくつかある。私が最近読んだ江戸川乱歩氏の『白髪鬼』もその一つである。本作品の“白髪鬼”は江戸川乱歩氏の作品に登場する“白髪鬼”や私が他に知っている“白髪鬼”とは、大分違っている。違っているが、面白い。私の知る“白髪鬼”は、猟奇的かつ怪奇的なモンスター色が強いが、本作品の“白髪鬼”は、怨念的なオカルト色が強い。どちらの“白髪鬼”にも関わりたくないが、本作品の“白髪鬼”の方が、私的には遠慮したい。

更新日: 2018/08/12
feb9ba76525cさんの感想

岡本綺堂さんの文章は、やはり読み易いと思いました。 でも白髪鬼があの人ならば、山岸父の対応が何故ああなったのかが分かりませんでした。 もしかして親子揃って同じような事があったのか………白髪鬼は人ではなく概念なのか? 因果とか含めてもっと膨らませてほしかったなあ……。