読み終わってゾクッとする話
本作品と同じく『白髪鬼』と題する作品は、内外にいくつかある。私が最近読んだ江戸川乱歩氏の『白髪鬼』もその一つである。本作品の“白髪鬼”は江戸川乱歩氏の作品に登場する“白髪鬼”や私が他に知っている“白髪鬼”とは、大分違っている。違っているが、面白い。私の知る“白髪鬼”は、猟奇的かつ怪奇的なモンスター色が強いが、本作品の“白髪鬼”は、怨念的なオカルト色が強い。どちらの“白髪鬼”にも関わりたくないが、本作品の“白髪鬼”の方が、私的には遠慮したい。
岡本綺堂さんの文章は、やはり読み易いと思いました。 でも白髪鬼があの人ならば、山岸父の対応が何故ああなったのかが分かりませんでした。 もしかして親子揃って同じような事があったのか………白髪鬼は人ではなく概念なのか? 因果とか含めてもっと膨らませてほしかったなあ……。