「首頂戴」の感想
首頂戴
くびちょうだい

国枝史郎

分量:約25
書き出し:一サラサラサラと茶筌の音、トロリと泡立った緑の茶、茶碗も素晴らしい逸品である。それを支えた指の白さ!と、茶碗が下へ置かれた。茶を立てたのは一人の美女、立兵庫にお裲襠《かいどり》、帯を胸元に結んでいる。凛と品のある花魁《おいらん》である。むかいあっているのは一人の乞食、ひどい襤褸《ぼろ》を纏っている。だが何んと顔は立派なんだろう!ムッと高い鼻、ギュッと締まった口、眼に一脈の熱気がある。年輩は二十七、...
更新日: 2024/03/20
8eb05d040692さんの感想

面白かった。硬派な時代劇を観てるような感じ