「博物誌」の感想
博物誌
はくぶつし

岸田国士

分量:約109
書き出し:影像《すがた》の猟人《かりうど》Le Chasseur d'images朝早くとび起きて、頭はすがすがしく、気持は澄み、からだも夏の衣裳《いしょう》のように軽やかな時にだけ、彼は出かける。別に食い物などは持って行かない。みちみち、新鮮な空気を飲み、健康な香《かおり》を鼻いっぱいに吸いこむ。猟具《えもの》も家へ置いて行く。彼はただしっかり眼をあけていさえすればいいのだ。その眼が網の代りになり、そいつ...
更新日: 2020/11/23
19双之川喜41さんの感想

 半世紀以上前から 覚えているのは 蛇の「長すぎる。」である。 何処から読んでも 独特のユーモアがあって 楽しめる。 また 挿絵が 下手上手(へたうま)のようで 感心する。

更新日: 2016/08/11
d9650d17c394さんの感想

家族の高校の教科書を読んでいたら、よく博物誌の名が出てきて気になったので読んでみることに。 せきれいの記述に共感。 蝶の表現がロマンティックだった。 ルナールの自然と同じ目線に立った文章が心地よく亦新鮮だった。 芥川龍之介などは原文で読んでいたのだろう。