「鷲の巣」の感想
鷲の巣
わしのす

宮原晃一郎

分量:約7
書き出し:ビョルンステェルネ・ビョルンソン 〔Bjo:rnstjerne Bjo:rnson〕 (1832-1910)。イプセンと並び稱せられるノールウェイの文豪。牧師の子と生れ、詩に、劇に、ジャーナリズムに又演説に、その一生は實にあらゆる方面に於ける活動の連續であつた。けれども、彼は一面ラヂカリストなると共に、他面、守舊的であつた。文學に於て又思想に於て、彼は牧歌的、道義的で、何處かに説教を藏してゐる。『...
更新日: 2022/10/20
19双之川喜41さんの感想

 ノルウェーの 小さな村の 上の方の 岩に 鷲の巣が ひとつ 懸かっている。卵を返す頃になると 子羊−子山羊−小さな子供を 拐ったことがあった。昔 二人の兄弟が 登って行って 巣を 滅茶苦茶 にしたことはあった。勇気を示すために 若者が 婚約者の 目の前で 岩場を登り始めたけど 手掛かりの岩が崩れて 落下して 無残にも 即死した。村の年長者に 言わせると 馬鹿げたことだけど 良いことだ。誰にも手の届かない 高いところに 何かが 掛かって いるということは。怪しげな 宗教でも 言い募りそうな 話だと 想った。