毒をもって毒を制すという言葉がキーワードになるお話でした。 私には楽しめる作品でした。 最後に出て来る依頼者の方は、作中に出て来る所謂、狂人という状態で主人公の先生の元を訪れ、先生は毒には毒で治療をさせようと考えたのではないかと思いました。 狂人となった男は心霊研究会に参加して主人公の先生が以前に感じた様にその矛盾を解く事で馬鹿馬鹿しくなって自らが最初に持っていた毒(電波病)が抜けて正気に戻り、懸命に働き生きるために田舎に帰ったのだと思いました。 結局は生きることに集中して懸命になれることを探していけば、雑念が抜けて自ずと自らのやるべき事が見えてくるということを仰りたかったのではないかと思いました。 先生のお友達は奥様が他界されて消沈していたこともあり、真面目が災いとなって毒に犯されてしまったということなのでしょうね。
正気にかえったいきさつを詳しく…(笑)