「地虫」の感想
地虫
じむし
初出:「新青年」1937(昭和12)年2月号

小栗虫太郎

分量:約70
書き出し:一、紅《あか》い水母《くらげ》大都市は、海にむかって漏泄《ろうせつ》の道をひらいている。その大|暗渠《あんきょ》は、社会の穢粕《かす》と疲憊《ひはい》とを吸いこんでゆく。その汚水は、都市の秘密、腐敗、醜悪を湛えてまんまんと海に吐きだす。ところが、どんな都市でも、その切り口を跨いだあたりに奇異《ふしぎ》な街があるのだ。そこは、劃然と区切られた群島のようなもので、どこにも橋の影を落さぬ、水というものが...
更新日: 2023/09/14
8eb05d040692さんの感想

結果誰も救われない。そんな気がします