「独房」の感想
独房
どくぼう
初出:「中央公論 夏期特集号」中央公論社、1931(昭和6)年7月

小林多喜二

分量:約45
書き出し:誰でもそうだが、田口もあすこから出てくると、まるで人が変ったのかと思う程、饒舌《じょうぜつ》になっていた。八カ月もの間、壁と壁と壁と壁との間に——つまり小ッちゃい独房の一間《ひとま》に、たった一人ッ切りでいたのだから、自分で自分の声をきけるのは、独《ひと》り言《ごと》でもした時の外はないわけだ。何かものをしゃべると云ったところで、それも矢張り独り言でもした時のこと位だろう。その長い間、たゞ堰《せ》...
更新日: 2020/12/10
19双之川喜41さんの感想

 何処かの 国の お偉いさんも 獄屋に 繋がれてしまった。 彼女は 死んで 出てくることは 考えにくいけど 私利私欲の 為ではなく 社会全体の 向上発展を 願った男は 落命した。