「「親近」と「拒絶」」の感想
「親近」と「拒絶」
「しんきん」と「きょぜつ」
初出:「作品」1931(昭和6)年9月号

梶井基次郎

分量:約6
書き出し:「スワン家の方」誌上出版記念會佐藤君と淀野の譯したこんどの本を讀んで見て第一に感じることは、プルウストといふ人がこの小説において「回想」といふことを完成してゐるといふことだ。その形而上學から最も細かな記述に至るまですつかりがこのなかにあると云つていい。しかし何から何までべた一面に書いたといふのではなくて、これにはプルウストの方法といふものがあつて、それによつて僕達は恰度經驗を二度繰り返すやうな思ひ...
更新日: 2025/04/16
猫のにゃんたろうさんの感想

プルウストの「回想」と言うもの完成の高さのベタ褒め。仏蘭西小説化の親しさ、拒絶の感情。 それを訳させた二人への感謝。謙虚で良い人と言うのがわかります。

更新日: 2022/09/16
19双之川喜41さんの感想

 基次郎は 読み手が それに 相応した 心象を 持っていないと もう駄目で 大層 進みが 悪かったと 読破できなかった 言い訳を 記す。著者の 文章にも そんな感じを 受けることが わたしは たまに あるので 親しみを 感じた。 

更新日: 2020/10/29
yopparariさんの感想

最後から2行目を読んで大笑いした。潔い!!しかし、読み切っていないことを悪いこととはせず、なぜ読みにくいのかという点について考察し、一つの原稿にまとめるんだからすげえや。でも多分これ締切前日に書いたでしょ。お疲れ様です。

更新日: 2020/04/26
いちにいさんの感想

プルーストの「失われた時を求めて」、は読んでいない。聖書と同じで、いつか読もうと思うが、読めない。梶井君も全部読んでいないことは私の励みになる。

更新日: 2017/12/28
芦屋のまーちゃんさんの感想

現代ではプルーストの代表作の タイトルは 「失われた時を求めて」 であって サブタイトルは記憶にない 当時はサブが 「失ひし時を索めて」 で表題は 「スワン家の方」 なんだ! ともかく長すぎて読む気がしない小説の上位にランクインする