「『新潮』十月新人号小説評」の感想
『新潮』十月新人号小説評
『しんちょう』じゅうがつしんじんごうしょうせつひょう
初出:「青空」1926(大正15)年11月号

梶井基次郎

分量:約8
書き出し:子を失ふ話(木村庄三郎氏)書かれてゐるのは優れた個人でもない、ただあり來りの人間である。それらが不自然な關係の下に抑壓された本能を解放しようとして苦しむ。作者は客觀的な態度で個々の人物に即し個々の場面を追ひつゝ書き進んでゐる。作者は人物の氣持や場面を近くに引付けてヴイヴイツドに書くことに長じてゐる人であるが、この作品ではそれを引き離して書いてゐる。そしてその手法が澄んでゐるためか「人間の持つ悲しさ...
更新日: 2025/04/19
猫のにゃんたろうさんの感想

タイトルの通り『新潮』十月新人号の小説評。この人の評価好きですからついつい読んじゃう。 驚いたのは、批評を差し控えた作品があった事。気になる。締め切りに追われて満足に書けなかった事を詫びていたけれど、そんなことないですから。