「日本再建と科学」の感想
日本再建と科学
にほんさいけんとかがく
初出:「自然」1946(昭和21)年5月

仁科芳雄

分量:約22
書き出し:1.緒言現在の我が國は,虚脱状態にあると謂はれる.全くその通りである.これは敗戰國の常として怪しむに足りない.殊にあれだけの無茶な戰爭をした後としては急に立ち直ることを注文する方が無理であらう.然し終戰後既に半年を過ぎても荒漠たる燒野原は依然としてその儘であり,燒け殘つた工場の煙突からはいつ迄經つても殆んど煙は擧らない.そして次から次へと勞働爭議が起り,賃金と物價とが競爭して昂騰して行つた結果が經...
更新日: 2017/06/13
d2588c1635e5さんの感想

戦争で焼き付くされた日本は、余多の灰に覆われた。しかし、その灰は次の時代の栄養になる。仁科博士は科学に壊れた国家の復興を見いだした。その感情がひしひしと伝わってくる主張文であった。