中井正一
知識とは何を指しているのか、曖昧だが、最後でどうやらこの作者はどこまでも「図書館」万歳の人のようだ、ということがわかる。 文化や知識は個人レベルではなく、大きな組織で集団的共同研究の形で政治に役立必要があるとする。つまり図書館こそが組織的知識機構であり政治に 奉仕できるとするのである。 プラトン(敗退)、ディオゲネス(逃避)、アリストテレス(妥協)、ソクラテス(捨身)が引合いに出されたが、図書館の前に敗北だ!分類は面白いので覚えておこう。何かの教養の役に立つかも知れぬ。