「荒磯の興味」の感想
荒磯の興味
あらいそのきょうみ

佐藤惣之助

分量:約9
書き出し:荒磯の春というものは、地上がまだ荒涼としている冬の内に、もうそろそろやって来ているのである。海草の芽は冬の内に生える。そしていよいよ陸上の春が来て、人間が春の磯遊びにゆく頃には海草もかなりのびて、新芽を喰いに来た魚族は更に深みへ移り、温い潮につれていろいろに移動する。その結果、この頃での磯釣は冬の内に初まる。十二月から翌年の二月へかけて、伊豆方面のブリ、ブダイ、イズスミ、クシロなぞの竿釣が行われ、...
更新日: 2025/10/19
艚埜臚羇1941さんの感想

  荒磯にも 春は 訪れる。海藻の 芽は 冬のうちに 芽吹き 陸上に 磯遊びの 人々の 影が 見かけられる ころ 海藻の 新芽を 求めて さらに 深みに おりてゆくと いう。隈なく 存在する 我が国の 磯辺は 豊穣の 海産を 齎す。ありがたい ことと 感じた。