「月夜のでんしんばしら」の感想
月夜のでんしんばしら
つきよのでんしんばしら
初出:「イーハトヴ童話 注文の多い料理店」盛岡市杜陵出版部・東京光原社、1924(大正13)年12月1日

宮沢賢治

分量:約12
書き出し:ある晩、恭一はぞうりをはいて、すたすた鉄道線路の横の平らなところをあるいて居《お》りました。たしかにこれは罰金《ばっきん》です。おまけにもし汽車がきて、窓から長い棒などが出ていたら、一ぺんになぐり殺されてしまったでしょう。ところがその晩は、線路見まわりの工夫もこず、窓から棒の出た汽車にもあいませんでした。そのかわり、どうもじつに変てこなものを見たのです。九日の月がそらにかかっていました。そしてうろ...
更新日: 2019/10/23
cde987830f6aさんの感想

 冒頭と 最後に うろこ雲が でてくる。 「雲に 光が しみとおって よろよろする。」という 美しい描写がある。 理科の法則が 書き込んであったり、長靴を 電信柱に 掛けて 送ろうとする小咄が 仕込んである等 異色。 お約束の オノマトペは ドッテテである。