「印度の古話」の感想
印度の古話
インドのむかしばなし
初出:「小国民」学齢館、1893(明治26)年6月下旬、7月上旬

幸田露伴

分量:約16
書き出し:いづれの邦《くに》にも古話《むかしばなし》といふものありて、なかなかに近き頃《ころ》の小説家などの作り設くとも及びがたきおもしろみあるものなり。されど小国民を読むほどの少年諸子には、桃太郎|猿蟹合戦《さるかにかっせん》の類《たぐい》も珍らしからざるべく、また『韓非子《かんぴし》』『荘子《そうじ》』などに出《い》でたるも珍らしからざるべければ、日本支那のは姑《しばら》く措《さしお》きて印度の古話を蒐...
更新日: 2016/08/21
2ae781e1191fさんの感想

インドの昔話が2作品。 一つ目は、金持ち兄弟の話で、慢心と改心がテーマ。 二つ目は、お年寄りの知恵がテーマ。 どちらも、人間の愚かな面と美徳の面を描いている。深いです。 そして、どちらも登場する神様がちょっと意地悪。 文語体で読みにくいのが少々難点。