「山の春」の感想
山の春
やまのはる

高村光太郎

分量:約10
書き出し:ほんとうは、三月にはまだ山の春は来ない。三月春分の日というのに、山の小屋のまわりには雪がいっぱいある。雪がほんとに消えるのは五月の中ほどである。つまり、それまで山々にかぶさっていた、氷のように冷たい空気が、五月頃になると、急に北の方へおし流されて、もう十分あたたかくなっている地面の中の熱と、日の光とが、にわかに働きだして、一日一刻も惜しいような山の春があらわれ、又たちまちそれが夏にかわってゆくので...
更新日: 2024/04/11
19双之川喜41さんの感想

 わらび(蕨)は 採って 直ぐに 根を 焼かないと 硬くなると いう。塩水の 助けを 借りて 丁寧に 仕上げて置くと 正月頃になっても 歯切れの良い 蕨の 漬け物が 食べられる。また 頬白(ほおじろ)は 朝早くから 一筆計上仕候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)という 鳴き為し とおりに 忙しそうである。その土地に長く 住んで見ないと 知り得ない 事象に 心和むと 想った。 

更新日: 2021/08/08
阿波のケンさん36さんの感想

ウ~ン北国の春を満喫できる本だ。