「次郎物語」の感想
次郎物語
じろうものがたり

02 第二部

02 だいにぶ

下村湖人

分量:約372
書き出し:一それから母に死別してからの次郎の生活は、見ちがえるほどしっとりと落ちついていた。彼は、なるほど、はたから見ると淋しそうではあった。彼の眼の底に焼きつけられた母の顔が、何かにつけ、食卓や、壁や、黒板や、また時としては、空を飛ぶ雲のなかにさえあらわれて、ともすると、彼の気持を周囲の人たちから引きはなしがちだったのである。しかし、母が、臨終の数日まえに、「あたしは、乳母やよりももっと遠いところから、き...
更新日: 2020/02/27
da038e1699cbさんの感想

一部を読み終わったときは、母親のこと、特に叱られたときのことが思い出されたが、二部を読み終え、学校の先生の存在が子供にとって重要か改めて想った。また、72年の人生で出会い数え切れないほど大切なことを教えてくれた先生の顔を思い出しました。

更新日: 2015/10/25
a5ac6a3c331fさんの感想

十代のころ テレビでみたのを思い出します。 次郎は、池田秀一さん、お浜は 加藤道子さん。 本は二部ぐらいまでは覚えていました。 五部の大人になった頃まで 書かれていたとは 知りませんでした。 頑な心が 周りの人間関係によって少しずつ解きほぐされていく。 いつの時代も 大人も子供も 真面目で正直に生きるのは 難しいことです。 傷つき、つまづき、次郎は、成長していきます、