「次郎物語」の感想
次郎物語
じろうものがたり

05 第五部

05 だいごぶ

下村湖人

分量:約536
書き出し:一友愛塾《ゆうあいじゅく》・空林庵《くうりんあん》ちゅんと雀《すずめ》が鳴いた。一声鳴いたきりあとはまたしんかんとなる。これは毎朝のことである。本田|次郎《じろう》は、この一週間ばかり、寒さにくちばしをしめつけられたような、そのひそやかな、いじらしい雀の一声がきこえて来ると、読書をやめ、そっと小窓のカーテンをあけて、硝子戸《ガラスど》ごしに、そとをのぞいて見る習慣になっている。今朝はとくべつ早起き...
更新日: 2021/01/13
1c993ac29f94さんの感想

その後の次郎くん、朝倉先生、俊亮さんや恭一くんが、激動する戦中戦後にどうなったのか…作者が志半ばで逝去なさったことが残念です。

更新日: 2020/04/08
da038e1699cbさんの感想

この物語は、終始朝倉先生の存在が、心に残った。理想、信念何もかもが勉強になったが、軍国主義に押し出されたところは、読んでいて悔しくてならなかった。