「三筋町界隈」の感想
三筋町界隈
みすじまちかいわい
初出:「文藝春秋」1937(昭和12)年1月号

斎藤茂吉

分量:約41
書き出し:一この追憶随筆は明治二十九年を起点とする四、五年に当るから、日清《にっしん》戦役が済んで遼東還附《りょうとうかんぷ》に関する問題が囂《かまびす》しく、また、東北三陸の大海嘯《だいかいしょう》があり、足尾銅山鉱毒事件があり、文壇では、森鴎外の『めさまし草』、与謝野鉄幹《よさのてっかん》の『東西南北』が出たころ、露伴の「雲の袖《そで》」、紅葉《こうよう》の「多情多恨」、柳浪《りゅうろう》の「今戸心中《...
更新日: 2020/11/07
19双之川喜41さんの感想

 茂吉は 日清戦争の錦絵でしか 見たことのない 騎兵隊の士官が 服は黒い肋骨で ズボンには赤筋であるのを 実際に見た という ことを 書き留めている。 遠い昔の 歴史 の風俗 の 生き証人とも言えようと思った。