彼女は ノルマンディの 貴族と 結婚させられた。夫は 狩りに ご執心で 屋敷には あまり 寄り付かないけど 妻を 愛していない わけではない。妻は 寒がりで 夫に 暖炉を 設置するように頼んだけど なかなか 用意してくれない。妻は 転地療養のため 南仏の カンヌに 一人で 滞在する。妻の 心理描写が 自然描写と 相まって 詩情に あふれると 感じた。
「あああ、いつまで経ってもこうなのか」 結婚生活とは、夫婦で在るということとは、をとても旨く描写している。 いつの時代も 女は胸にすきま風を 男は脳にすきま風を。 主婦暦5年ですが、とても胸のつかえが取れた気がした。 風景の描写がとても綺麗であったが 少し想像しづらく そこだけが読むのに苦労。 この小説の絵があれば良いのにな。
これで夫婦?仲悪いわけでもなくて。でも現代でもこういう夫婦、いそうな気もします。家族とか…。