折口信夫
筋立ては 京の都の頃 二上山の 落日と 共に 姫は 尊い 面影を見た。写経を 成し遂げ 皇子の 亡霊に 出会う。尊い お方との 出逢いを 蓮糸で 織り上げた 曼陀羅に 込める。 やがて 姫も 浄土に 誘われる。夢か うつつか 幻想的な 独特な 境地が 展開し 飽きさせないと 感じた。