「年賀状」の感想
年賀状
ねんがじょう
初出:「東京朝日新聞」1929(昭和4)年1月1日、3日

寺田寅彦

分量:約9
書き出し:友人|鵜照《うてる》君、明けて五十二歳、職業は科学的小説家、持病は胃潰瘍《いかいよう》である。彼は子供の時分から「新年」というものに対する恐怖に似たあるものを懐《いだ》いていた。新年になると着なれぬ硬直な羽織はかまを着せられて親類縁者を歴訪させられ、そして彼には全く意味の分らない祝詞《しゅくし》の文句をくり返し暗誦させられた事も一つの原因であるらしい。そして飲みたくない酒を嘗《な》めさせられ、食い...
更新日: 2020/10/14
19双之川喜41さんの感想

 年賀状の効用の くだりで ネット社会を 予想するかのようにも 思える 情報の錯綜に 触れているのが 面白い。 賀状は 減ることは あっても 増えることは 無いだろう。

更新日: 2020/03/09
e979365633cfさんの感想

今で言うインターネットのような発想をこの時代で持ち合わせており、またやり取りした情報からその人の特性を洗い出すweb広告のアルゴリズムのようなことにも言及していて驚いた。