「死者の書」の感想
死者の書
ししゃのしょ
初出:「日本評論 第十四巻第一号~三号」1939(昭和14)年1月~3月

折口信夫

分量:約180
書き出し:一彼《か》の人の眠りは、徐《しず》かに覚めて行った。まっ黒い夜の中に、更に冷え圧するものの澱《よど》んでいるなかに、目のあいて来るのを、覚えたのである。したしたした。耳に伝うように来るのは、水の垂れる音か。ただ凍りつくような暗闇の中で、おのずと睫《まつげ》と睫とが離れて来る。膝が、肱《ひじ》が、徐《おもむ》ろに埋れていた感覚をとり戻して来るらしく、彼の人の頭に響いて居るもの——。全身にこわばった筋...
更新日: 2020/12/22
19双之川喜41さんの感想

 皇子の亡霊が 石窟の中で さ迷う場面は 閉所恐怖症の身としては 何とも息苦しく 読むのをやめようとしたら あまり 関係ない場面が 延々と 続き 頭尾の間延びした 少しだけ面白い話である。

更新日: 2020/05/11
2d3d0287e14bさんの感想

作品名は取っ付き難いが内容は美しい童話