「イギリス海岸」の感想
イギリス海岸
イギリスかいがん

宮沢賢治

分量:約28
書き出し:--夏休みの十五日の農場実習の間に、私どもがイギリス海岸とあだ名をつけて、二日か三日ごと、仕事が一きりつくたびに、よく遊びに行った処《ところ》がありました。それは本たうは海岸ではなくて、いかにも海岸の風をした川の岸です。北上《きたかみ》川の西岸でした。東の仙人《せんにん》峠から、遠野を通り土沢を過ぎ、北上山地を横截《よこぎ》って来る冷たい猿《さる》ヶ石《いし》川の、北上川への落合から、少し下流の西...
更新日: 2016/08/11
芦屋のまーちゃんさんの感想

花巻のホテルに家族で泊まり、昨日、 イギリス海岸に行った。 北上川の水は台風の後でかなり高く、泥岩は全く見えず、単なる平凡な川にしか見えなかったのは残念なことだった。 もっとも、川岸には降りれず、立入禁止となっていた。展望広場も閉鎖されており全く興醒めであった。 自分は賢くて他人のすることは馬鹿らしく見える、という思いをイギリス海岸で改めたと書いている。 賢治という男は、素直に自分を見つめなおすことが出来る人物なのであろう。賢治先生に教わった生徒は幸せだったろうに。