「蛙のゴム靴」の感想
蛙のゴム靴
かえるのゴムぐつ

宮沢賢治

分量:約20
書き出し:松の木や楢《なら》の木の林の下を、深い堰《せき》が流れて居《を》りました。岸には茨《いばら》やつゆ草やたでが一杯にしげり、そのつゆくさの十本ばかり集った下のあたりに、カン蛙《がへる》のうちがありました。それから、林の中の楢の木の下に、ブン蛙のうちがありました。林の向ふのすゝきのかげには、ベン蛙のうちがありました。三|疋《びき》は年も同じなら大きさも大てい同じ、どれも負けず劣らず生意気で、いたづらも...
更新日: 2020/08/30
区廻さんの感想

お父さんがずっと起きない所でとても怖く思いましたが、その後あっさり目を冷ましているし、3匹の蛙達も九死に一生を得て、まともになったという終わり。 明るい結末になっているはずなのに、例えようが無い不気味さを感じました。平仮名表記や、音にした時のテンポ感などが起因してるのかもしれません。 宮沢賢治作品の、明るい雰囲気の中にある不気味さは唯一無二で、とても大好きです。(不気味に感じているのは私だけかもしれませんが)