「厄年と etc.」の感想
厄年と etc.
やくどしとエトセトラ
初出:「中央公論」1921(大正10)年4月1日

寺田寅彦

分量:約25
書き出し:気分にも頭脳の働きにも何の変りもないと思われるにもかかわらず、運動が出来ず仕事をする事の出来なかった近頃の私には、朝起きてから夜寝るまでの一日の経過はかなりに永く感ぜられた。強《し》いて空虚を充たそうとする自覚的努力の余勢がかえって空虚その物を引展《ひきの》ばすようにも思われた。これに反して振り返って見た月日の経過はまた自分ながら驚くほどに早いものに思われた。空漠な広野の果を見るように何一つ著しい...
更新日: 2022/02/23
19双之川喜41さんの感想

 寅彦にして 厄年の科学的な解明を 試みるのに 驚いた。 精神的な 些かの変調を もて余していたのが 切っ掛けであろう。 経年劣化は 誰にでもあり やり過ごす他 手はないように思う。