悲劇で終わるのがとても印象に残ります
土神が嫉妬のために狐を殺して しまったシーンで、後悔した土神が 泣いたとき、なんだか土神がかわいそうになりました。
女の樺の木は 土神の想いを知ってかしらずか 狐と神の双方の片想いを 楽しんでいたのかもしれない。 賢治の創作の中で 激情に駆られた 終末は あまり無いと 記憶しているので、ひかれるものがあると感じた。
土神と狐の樺の木の女神をめぐる恋物語。ラストが壮絶。土神は賢治なのだろうか。恋の切なさとどうしようもなさを感じた。
宮沢賢治がこんな物語をかいてたと初めて知りました。ちょうど、夏目漱石の『こころ』を読んだあとだったせいか、一人の女性を二人の男性が想う悲劇として読みました。