「幕が下りて」の感想
幕が下りて
まくがおりて
初出:「東京日日新聞」1927(昭和2)年4月24日、26日、27日

岸田国士

分量:約11
書き出し:自分が芝居の実際方面に関係してから、まだ半年もたゝないのだが、その間に、色々の経験もなめた。理窟だけを並べてゐた時代には、そんなでもあるまいと思つてゐた劇壇の内情を見聞きするにつけて、私は、自分ながら、飛んでもない処へはまりこんだなといふ気がし出した。「血があれる」といふ言葉が本当によく当つてゐるやうな、さういふ雰囲気を感じ出した。かういふ世界で、本当に自分の仕事をして行く人、何か知ら「とらはれな...
更新日: 2019/11/07
19双之川喜41さんの感想

 作家と舞台監督との兼任は やってみなければ 解らないような 苦労が 尽きないようである。 岸田が評論家を こんなにも 気にしているのには 意外な感じがした。 演劇の関係者も この文章に 眼を通して置けば 得るところがあるのかもしれないと思った。