『西洋映画』は、時代の先端を行く為の“教科書”、と表現することが、本作品の言わんとするところ表しているとは、断言できないものの、愚生の“洋画”に対する感覚は、以上のようなところである。昭和初期の日本は、西洋文化ーー流行の先端ーーに対する大衆の憧れは、今以上に強かったことと思う。西洋の事情を知るには、『西洋映画』が最良の情報源であったであろう。人間にとって、憧れとの遭遇、未知との遭遇は『面白い』と表現できよう。昭和初期に日本で上映された『西洋映画』には、現代でも、名作と言える作品が多いと思う。当時の大衆とっては、これらの名作『西洋映画』は至福の時間や憧れを与えていたことであろう。