「能楽論」の感想
能楽論
のうがくろん
野口米次郎
分量:約23分
書き出し:
『あなたが橋掛りで慎しやかな白い拍節《ビーツ》を踏むと、あなたの体は精細な五官以上の官能で震へると思ふ……それは涙と笑の心置きない抱合から滲みでるもの、祈祷で浄化された現実の一表情だ、あなたは感覚の影の世界を歩く……暗いが澄み切つた、冷かで而かも懐しい。ああ、如何なる天才があなたを刻んだか、彼はあらゆる官能の体験を蒸留し、蒸留し、最後に残つた尊い気分をあなたに与へたに相違ない。故に、あなたは特殊の...
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更新日: 2021/07/21
19双之川喜41さんの感想
銀座に 能楽堂が 出来たと聞く。 能の 入門書は かなりあるけど この書の特色は 著者の ほとばしる 能芸術に対する愛情で 読み手を 席巻することにあろうかと 思われる。
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