尾崎放哉
土庄の町から 離れた 海辺に 千軒(せんげ)という 村がある。大阪城の 築城の際に 石垣に 用いる 巨石を ここから 切りだし 大阪に向けて 船積みし その積み残しの 大石が いまだに 海岸に 放置されたまま とされる。まあ 石なかまのうちでは 出世頭として 一目置かれて いるのかは 判らない。放哉は 身近に 目にする 小石にも 優しい 眼差しを 向ける。周りにある なんでもない 事象に 対する 優しい 観察眼は 尊いと 想った。
石について、語られる。 石が生きているような表現は面白い